犬用コラム

【犬のフケ対策】愛犬の健康は皮膚から。増える原因と自宅でできるケアについて徹底解説

悩んでいる人
最近、うちの子をブラッシングすると…パラパラ、ふわっ…と白い粉が舞い落ちる。え?これってフケ?毛を触ると、なんだかベタベタして独特のニオイがするし、しきりに体を掻いているのを見ると本当につらい…

愛するわんちゃんのフケを見ると、「どこか悪いのかな?」「どうしてこんなに出るんだろう?」と、心配でたまらない気持ちになりますよね。

我が家のチワワも、冬になると毎年フケが出て心配していました。

でも、ご安心ください。犬のフケって、実は多くの飼い主さんが経験するお悩みの一つなんです。

本記事では、愛犬のフケに悩むあなたのために、

  • フケが出る原因
  • 今日から自宅でできる「具体的な対策」
  • 病院に行くべきサイン

まで、分かりやすくお伝えしていきます。

目を通していただければ、愛犬のフケの原因を見極め、適切なケアをしてあげられるようになりますよ

早速、一緒にみていきましょう!

白いフケ・ベタベタフケ…犬のフケの“正体”とは?原因をタイプ別に徹底解説!

白いフケ・ベタベタフケ…犬のフケの“正体”とは?原因をタイプ別に徹底解説!
フケ」と一言で言っても、実はいくつかの種類があり、それぞれに原因が異なります。まずは、愛犬のフケがどのタイプに近いか、じっくり観察してみましょう。

1.カサカサ、パラパラ…それは乾燥フケのサインかも?

白い粉雪のように細かく、パラパラと落ちるフケの場合、主な原因は皮膚の乾燥かもしれません。かゆみは比較的少ないことが多いです。

なぜ乾燥フケが出るの?

フケが乾燥から来ている場合、保湿ケアが最優先です。

なぜなら、皮膚の水分が足りないことで、表面の角質がめくれて落ちやすくなってしまうからです。

乾燥フケが出る要因

  • 空気の乾燥: 冬場やエアコン・暖房を使う時期は空気が乾燥しやすく、わんちゃんの皮膚もカサつきやすくなります。
  • シャンプーのしすぎ・洗浄力の強すぎるシャンプー: 皮膚を守る天然の油分(皮脂)まで洗い流してしまい、乾燥を招くことがあります。
  • 栄養不足: 皮膚の健康に必要なビタミンや良質な油(必須脂肪酸)が足りていないと、皮膚がカサつきやすくなることがあります。
  • 年齢を重ねてきた: 人間と同じで、わんちゃんも年を取ると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなる傾向があります。

2.ベタベタ、ニオイが気になる…脂っぽいフケの可能性も!

黄色っぽく、ややベタつきのあるフケで、毛が脂っぽく、独特のニオイがするのが特徴です。わんちゃんが体をしきりに掻いていることも多いでしょう。

なぜ脂っぽいフケが出るの?

脂っぽいフケの場合、皮脂の過剰分泌や、それが原因で増えてしまう菌が関係していることが多いです。

脂っぽいフケが出る要因

  • 皮脂の出すぎ(体質・ホルモンバランス): 体質的に皮脂の分泌が多い子や、ホルモンバランスの乱れが原因で皮脂が過剰になることがあります。
  • マラセチア菌の増殖: わんちゃんの皮膚にいる「マラセチア菌」という酵母菌が、皮脂や湿気が多い環境で異常に増えすぎると、マラセチア皮膚炎という真菌感染症を引き起こすことがあります。ベタベタしたフケや強いかゆみ、独特のニオイが特徴です。単なる脂っぽさだけでは区別がつきにくい場合もあるので、症状が続く場合は注意が必要です。
  • アレルギー反応: 食物アレルギーや花粉などの環境アレルギーによって皮膚に炎症が起こり、フケやかゆみが生じることがあります。
  • 内臓の病気: まれに、甲状腺の病気など、体の内側の病気が原因でフケが出やすくなることもあります。
ゆーちゅん
フケのタイプは複数の原因が絡んでいる「混合型」の場合も多く、ご自宅での自己判断が難しいことがあります。気になる場合は獣医師に相談してみましょう。

今日からできる!愛犬のフケ対策【自宅ケア編】

今日からできる!愛犬のフケ対策【自宅ケア編】
愛犬のフケのタイプが分かったら、さっそく今日からできる自宅ケアを試してみましょう。普段のちょっとした工夫で、フケが改善されることも多いんですよ。

自宅でできるフケ対策まとめ

🧴 シャンプーの見直し

シャンプーは、フケ対策の基本中の基本です。皮膚の状態に合ったものを選び、優しく洗ってあげることが大切です。

乾燥フケには「保湿」がカギ!

  • 低刺激性・保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸など)配合のシャンプーを選んでみましょう。
  • 洗いすぎは禁物! 月に1~2回を目安に、ぬるま湯で優しく洗ってあげましょう。
  • しっかり泡立ててから優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないように念入りに洗い流してくださいね。

ベタベタフケには「清潔」がカギ!

  • 獣医さんと相談して、マラセチア菌に有効な薬用シャンプーを検討してみるのも良いでしょう。
  • 皮膚を清潔に保つために、獣医さんの指示に従って適切な頻度で洗ってあげましょう。

人間用はNG!

犬と人間では皮膚の性質が違うので、必ず犬専用のシャンプーを使ってくださいね。人間用は犬の皮膚には刺激が強すぎる可能性があります。

乾かし方も大切!

シャンプーの後は、タオルで優しく水気を吸い取った後、ドライヤーで根元からしっかり乾かしましょう。生乾きは雑菌が繁殖しやすくなります。

💆‍♀️ 毎日のブラッシング

毎日のブラッシングは、フケを取り除くだけでなく、皮膚の血行を良くして健康を保つ大切なケアです。

  • 優しく丁寧に: 力任せにゴシゴシせず、毛の流れに沿って優しくブラッシングしましょう。
  • 全身をくまなく: 背中だけでなく、お腹や足、耳の裏など、フケが溜まりやすい場所も忘れずに。
  • ブラシ選び: 短毛種には獣毛ブラシ、長毛種にはスリッカーブラシなど、愛犬の毛質に合ったブラシを選びましょう。

🥣 食事の見直し

皮膚の健康は、実は毎日の食事から作られています。栄養バランスの取れた食事は、フケ対策にもつながります。

良質な油をプラス!

  • 必須脂肪酸(オメガ3・6)は、皮膚のバリア機能を整え、炎症を抑えるのに役立つ大切な栄養素
  • サーモンオイルや亜麻仁油などが含まれるドッグフードや、サプリメントを取り入れてみるのも良いでしょう。

皮膚・被毛ケア用のフードも検討

皮膚や被毛の健康に配慮して、特定の栄養素が強化されたドッグフードも市販されています。

もしアレルギーが原因なら

アレルギーが疑われる場合は、アレルゲンになりにくい原材料を使った「グレインフリー」や「アレルギー対応」のフードを試してみるのも一つです。

🌬 室内環境を改善

皮膚の乾燥は、フケの大きな原因です。お部屋の環境も、愛犬の皮膚に影響を与えることがあります。

  • 加湿器で湿度を保つ: 特に空気が乾燥する時期は、加湿器を使ってお部屋の湿度を適切に保ってあげましょう。人間にとっても快適な湿度は、わんちゃんにとっても心地よいはずです。
  • 寝具や衣類を清潔に: 寝ている時間が長いわんちゃんのために、ベッドや毛布などもこまめに洗濯して清潔に保ちましょう。

【こんな時はすぐに動物病院へ!】愛犬のフケで受診すべきサイン7選

【こんな時はすぐに動物病院へ!】愛犬のフケで受診すべきサイン7選
自宅でのケアを試しても改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、迷わず動物病院を受診しましょう

早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守る上で何よりも大切です。

愛犬に以下の症状が見られたら、できるだけ早く動物病院を受診してくださいね。

愛犬のフケで受診すべきサイン7選

  1. 強いかゆみで体を掻きむしっている、舐めたり噛んだりする行動が止まらない。
  2. 皮膚に赤み、ただれ、ブツブツ、膿のようなものができている。
  3. フケと一緒に毛が抜けて、地肌が見えている。
  4. 通常とは異なる強いニオイがする。
  5. フケが広範囲に及ぶ、または悪化している。
  6. 自宅でのケアを数週間〜1ヶ月ほど続けても改善が見られない。
  7. 食欲がない、元気がないなど、フケ以外の全身の調子が悪そう。

それでも改善しない場合は体の中からケアを!

ここまでご紹介した対策を試しても、

なかなかフケが改善しない…
以前よりフケがひどくなってきた

と感じる場合は、体の内側からのケアも考えてみませんか

実は、腸内環境の乱れが、皮膚の健康にも影響を与えることがあると言われています。
ゆーちゅん
近年、腸内細菌が皮膚のバリア機能や免疫システムに関与しているという研究報告も増えており、腸活が皮膚トラブルの改善につながる可能性も示唆されています

もし、愛犬のフケがなかなか治らず、体の中から改善してあげたいとお考えなら、ぜひ愛犬・愛猫の腸活サプリを詳しく見てみましょう。

もっと詳しく知りたい!愛犬の皮膚ケアに関するよくある質問

もっと詳しく知りたい!愛犬の皮膚ケアに関するよくある質問

Q.季節ごとのフケ対策ってありますか?

A.はい、季節によってフケ対策のポイントは変わります。冬は空気が乾燥しやすいため、保湿ケアや加湿をより意識しましょう。夏は湿度が高まり、マラセチア菌が繁殖しやすくなるため、通気性を良くし、シャンプーを適切な頻度で行うことが大切です。

Q.犬の皮膚を健康に保つ日常ルーティン5選とは?

A.健康な皮膚を保つためには、日々のケアが重要です。

  1. 毎日のブラッシング: 死毛やフケを取り除き、血行を促進します。
  2. 適切なシャンプー: 皮膚の状態に合わせたシャンプーで、洗いすぎ・すすぎ残しに注意しましょう。
  3. バランスの取れた食事: 皮膚に必要な栄養素をしっかり摂取できるフードを選びましょう。
  4. こまめな水分補給: 体の中から潤いを保つために、いつでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。
  5. ストレスの少ない環境: ストレスは皮膚トラブルの原因にもなるので、リラックスできる環境を整えてあげましょう。

Q.動物病院で行う検査や処置とは?

A.病院では、まずフケの様子や全身の状態を診察し、原因を探るための検査を行います。

  • 皮膚の視診・触診: 肉眼で皮膚の状態を詳しく観察します。
  • 掻爬(そうは)検査: 皮膚を軽くこすり取り、顕微鏡でダニなどの寄生虫がいないか確認します。
  • セロハンテープ法: セロハンテープで皮膚表面のフケを採取し、マラセチア菌や細菌の増殖を顕微鏡で確認します。
  • 培養検査: 真菌(カビ)や細菌の感染が疑われる場合に、原因菌を特定します。 必要に応じて、血液検査やアレルギー検査を行うこともあります。

まとめ:愛犬の健康は皮膚から!諦めずにフケ対策を

まとめ:愛犬の健康は皮膚から!諦めずにフケ対策を
愛犬のフケは、飼い主さんにとって心配の種ですよね。しかし、フケには様々な原因があり、適切なケアをしてあげることで改善されることも多いんです。

愛犬のフケ対策、ポイントをまとめると…

“愛犬のフケ対策まとめ”

  • カサカサの乾燥フケには、保湿ケアと優しいシャンプー、加湿器でお部屋の環境を整えましょう。
  • ベタベタの脂っぽいフケには、清潔ケアと適切なシャンプーが大切。場合によっては薬用シャンプーも検討を。
  • 強いかゆみや脱毛、赤みなどの症状があれば、迷わず動物病院を受診してください。
  • 外側からのケアだけでなく、体の内側(特に腸内環境)からのケアも、皮膚の健康には欠かせません。

もし、愛犬のフケがなかなか改善せず、どうにかしてあげたい…とお悩みなら、ぜひ一度、愛犬・愛猫の腸活サプリも選択肢の一つとして考えてみてください

愛するわんちゃんの健康は「飼い主さんの日々の観察とケア」から。

諦めずに、一緒に愛犬の健康な皮膚を取り戻していきましょうね。

-犬用コラム

Copyright© ゆーちゅんblog , 2025 All Rights Reserved.