犬用コラム

犬がハーネスを嫌がるのはなぜ?原因・対策・選び方・慣れさせ方を徹底解説!【簡単5ステップで楽しくお散歩】

愛犬との毎日のお散歩は、心も体も元気にするための、かけがえのない時間ですよね。

公園で一緒に歩いたり、新しい場所を探検したり、お日様の下で過ごす時間は、私たち飼い主にとって最高の癒やしです。

でも、「ハーネスをつけようとすると、うちの子、なぜか固まっちゃうの」「ハーネスを見せるだけで逃げ回っちゃう…」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

ハーネスが原因でお散歩がちょっぴり憂鬱になるなんて、とても残念ですよね。

犬がハーネスを嫌がるのには、実はちゃんとした理由があり、決してわがままや反抗ではありません

本記事では「なぜ犬がハーネスを嫌がるのか」愛犬の気持ちを深堀りしていきながら、犬がハーネスを好きになるための具体的な対策、選び方、慣れさせる方法まで、わかりやすくお伝えします。

最後まで読み終える頃には、きっとあなたと犬の毎日のお散歩が、もっと笑顔あふれる楽しい時間へと変わるはず。

早速、一緒に見ていきましょう。

✔️もくじ

犬がハーネスを嫌がるのはなぜ?本当の理由と愛犬の気持ち

犬がハーネスを嫌がるのはなぜ?本当の理由と愛犬の気持ち

犬がハーネスを嫌がる仕草を見せた時は、私たちに何かを伝えようとしているサイン。

犬の気持ちを理解するのが、問題を解決するための最初のステップです。

体が感じるハーネスの「不快感」が原因の場合

ハーネスへの抵抗は、まず体が感じる不快感からきている場合がよくあります。

サイズが合っていない

きつすぎるハーネスは、胸や脇の下が締め付けられたり、擦れたりして、犬は痛みや息苦しさを感じてしまいます。

特に、喉が圧迫されて咳き込むこともあるので注意が必要です。

大きすぎるハーネスは、体が動きにくく、歩くたびにズレて不快感を与えます。最悪の場合、ハーネスからスルッと抜けてしまい、危険な目に遭う可能性もあります。

素材や肌触りの問題

ゴワゴワした硬い素材や、通気性の悪いハーネスは、犬のデリケートな皮膚に負担をかけます

特に夏場は蒸れてかゆくなったり、毛が擦れてしまったりします。金具が冷たく感じたり、重さが負担になったりする場合も。

装着による圧迫感

特定のハーネスは、リードが引っ張られると一点に力が集中しやすく、犬に不快な痛みを与えることがあります

ゆーちゅん
首に近い部分に力がかかるタイプは、首や気管に負担をかける可能性があるので、特に注意が必要です。

過去の経験が原因?心が感じる「怖い」「不安」な気持ち

身体的な不快感がなくても、過去の経験からハーネスに対する心理的な不安を持っている場合もあります

初めての経験への戸惑い

子犬や初めてハーネスをつける犬にとって、体に何かを装着される経験は、知らないものへの恐怖や不安を感じさせることがあります

まるで、突然体が縛られるような感覚に抵抗があるのかもしれません。

嫌な記憶・トラウマ

ハーネスを付けている時に、大きな音に驚いた、他の犬に吠えられた、リードで強く引っ張られて痛かったなど、嫌な経験があると、犬は「ハーネス=嫌なことが起こる」と覚えてしまいます。

また、動物病院へ行く時など、犬が苦手な場所に連れて行かれる際にいつもハーネスをつけていた場合も、ハーネス自体が「嫌な場所へ行く合図」として記憶されてしまうことがあります。

ハーネスに「慣れていない」だけかも?社会化不足が原因の場合

単純に、ハーネスに慣れていないために嫌がるケースもたくさんあります。

子犬期の慣らし不足

子犬の頃、社会化期と呼ばれる大切な時期にハーネスに触れる機会が少なかったり、短時間でも装着する練習をしていなかったりすると、成長してからハーネスに抵抗感を示すことがあります。

お散歩の時だけ装着する習慣

お散歩の時だけハーネスをつける習慣だと、犬はハーネスを「お散歩の時にだけ出てくる特別なもの」と感じ、身構えてしまう原因になります。

外の世界への不安

まだ社会化が進んでいない犬は、お散歩自体に不安を感じていることがあります。

ハーネスを体に装着されるのが、外の世界への不安と結びついて、嫌がる行動につながる場合もあります。

【すぐできる】犬がハーネスを嫌がらなくなる!優しい対策と慣らし方

【すぐできる】犬がハーネスを嫌がらなくなる!優しい対策と慣らし方
犬がハーネスを嫌がる理由がわかったら、次は理由に合わせた対策と、時間をかけた優しい慣らし方を実践していきましょう。

ゆーちゅん
焦らず、犬のペースを大切にしてくださいね。

愛犬に最適なハーネス選びが成功の鍵!失敗しないポイント

犬が快適に過ごせるハーネスを選ぶのが、ハーネス嫌いを克服する第一歩です。

体への負担が少ない「Y字型」や「H型」ハーネスがおすすめ

犬の体への負担を最小限に抑えるなら「Y字型」や「H型」と呼ばれるハーネスがおすすめ

「Y字型」や「H型」のハーネスは胸全体で体を支え、喉への圧迫が少なく、肩や関節の動きを邪魔しません。リードが引っ張られた時も、力が分散されるので、犬に余計な負担がかかりにくいのが特徴です。

特に脇の下が擦れやすい犬には、脇の部分にクッションが入っていたり、幅が広いデザインを選ぶと良いでしょう。

素材選びも重要

肌に直接触れるものなので、柔らかく、通気性が良く、肌触りの良い素材を選びましょう

メッシュ素材や、ソフトなパッドが入ったもの、裏地がフリース素材のものがおすすめです。摩擦による皮膚トラブルや毛の擦れを防げます。

サイズ計測と試着で完璧フィット

ハーネス選びで最も大切なのは「正しいサイズ」です。

犬の首周り、胴回り(前足の付け根から少し後ろの一番太い部分)を正確に測りましょう。メーカーによってサイズ感が異なるため、必ず計測し、サイズ表と照らし合わせてください

ゆーちゅん
可能なら、ペットショップなどで実際に試着させてみるのが一番です。装着させて、きつすぎないか、ゆるすぎないか、ズレないか、犬が自由に動けるかを確認してください。

ハーネスと体の間に指が2~3本入るくらいのゆとりがあるのが理想です。

装着のしやすさもチェック

犬へのストレスを減らすために、バックルの数や位置、脱着のしやすさも確認しましょう。サッと装着できて、犬に負担をかけないタイプがおすすめです。

もし、たくさんのハーネスの中からどれを選べば良いか迷ってしまうなら、SNSなどでも話題になっているペルロスハーネスの口コミを参考にしてみるのも良いかもしれません。

実際に使っている飼い主さんの声は、あなたと犬にぴったりのハーネスを見つけるヒントになるはずです。

焦りは禁物!ハーネスに慣れるための5つのステップ

ハーネスに抵抗がある犬に、いきなり無理やり装着するのは絶対にやめましょう

犬のペースに合わせて、少しずつ、楽しい経験を積み重ねながら慣らしていくのが成功の秘訣です。

ステップ1:ハーネスは「良いもの」と教える

まずは、ハーネスを犬が普段過ごしている場所に置いて、慣れさせます。

ハーネスを犬に嗅がせたり、ハーネスのそばに大好きなおやつを置いたり、ハーネスの横でご飯をあげたりしてみて「ハーネス=良いことが起こる」と犬に教えてあげましょう。

ステップ2:ハーネスに触れる、通すのに慣れる

犬がハーネスの存在に慣れてきたら、次にハーネスに優しく触れる練習をします。ハーネスに触れながら「いい子だね」と褒め、同時におやつを与えます。

頭を通すタイプなら、頭を通したらすぐに褒めておやつ。足を通すタイプなら、足を通したらすぐに褒めておやつ。ごく短い時間(数秒)から始め、徐々に時間を延ばしていきます。

犬が少しでも嫌がる様子を見せたら、すぐに中止して、嫌な思いをさせないようにします。

ステップ3:短時間装着に慣れる

実際にハーネスを装着してみます。装着したらすぐに、犬の大好きなおもちゃで遊んだり、特別なおやつを与えたりします。

ハーネスをつけたら楽しいことがある」と強く結びつけましょう。

最初はお家の中で、数分間の装着からスタート。ハーネスを付けたまま室内で自由に遊ばせ、ハーネスの存在を意識させないようにし、徐々に装着時間を長くしていきましょう。

ステップ4:リードを付けて慣れる

ハーネスの装着に慣れてきたら、ハーネスにリードを装着します。

室内でリードを持った状態で犬に自由に歩かせ、存在に慣れさせます。 (※リードを引っ張る練習はまだしません。

少し歩かせたら「えらいね!」と褒めておやつを与えます。

ステップ5:短時間のお散歩から始める

いよいよ、ハーネスとリードを付けてお散歩に出かけてみましょう。

最初は家の周りをほんの数分、短時間から始めます。犬がリラックスして歩けるようであれば、徐々に時間を延ばしていきます。

ゆーちゅん
犬が特に好きなお散歩コースや、安心できる場所(公園など)までハーネスをつけて連れて行くのも効果的です。嫌がったらすぐに中断し、お家に帰る勇気も必要です。

慣らし方の成功のコツと注意点|無理なく進めるために

  • 短い時間から、少しずつ:犬の集中力は長く続きません。無理に長時間装着させようとせず、成功体験を積み重ねましょう。
  • 褒めて、ご褒美を:褒める、おやつを与える、遊んであげるなど、ハーネスに関する経験はいつも楽しいもの、嬉しいものと結びつけてください。
  • 無理強いは絶対にしない:犬が嫌がっているのに無理やりハーネスを装着しようとすると、犬はますますハーネスを嫌いになり、飼い主さんへの信頼も失ってしまいます。
  • 「ハーネス=お散歩」というイメージを変える:お散歩に行かない時もハーネスを装着する練習をしましょう。お家の中でハーネスをつけてリラックスする時間を作ることで、ハーネスがお散歩のためだけの「特別で嫌なもの」という認識を変えられます。
  • 焦らず、根気強く:犬には個性があります。数日で慣れる子もいれば、数週間から数ヶ月かかる子もいます。結果を急がず、犬の成長を優しく見守る気持ちが大切です。

ハーネス装着時に「もしも」が起こったら?安全のための対処法

ハーネス装着時に「もしも」が起こったら?安全のための対処法
ハーネスに慣れてきた犬でも、予期せぬトラブルが起こることもあります。いざという時のために、対処法と安全への配慮も知っておきましょう。

ハーネス装着を激しく嫌がる時の最終手段とプロの助け

もし、あらゆる方法を試してもハーネスを激しく嫌がる場合は、専門家の力を借りることも考えてみましょう。

獣医さんやプロのトレーナーに相談

身体的な痛みや病気が原因でハーネスを嫌がっている可能性もゼロではありません。まずは獣医さんに診てもらい、健康状態を確認しましょう

犬の行動に詳しいプロのトレーナーは、専門的な視点から解決策を提案してくれます。犬に合ったハーネスの選び方や、より効果的な慣らし方の指導も受けられます。

ハーネスからの「すり抜け・脱走」を防ぐ対策

ハーネスを正しく装着できていても、犬がパニックになったり、強く抵抗したりすると、すり抜けてしまう危険性があります。

ぴったりサイズのハーネスを選ぶ

緩すぎるハーネスはすり抜けの大きな原因となります。正しいサイズを選び、調整が適切か常に確認しましょう。

すり抜けにくいハーネスの検討

特にパニックになりやすい犬や、体が細い子には、胴体を2箇所で固定する「ダブルロックハーネス」や「3点留めハーネス」がおすすめで、一般的なハーネスよりも体が抜けにくい作りになっています。

もしもの時の備え

万が一ハーネスからすり抜けてしまっても、愛犬が安全に飼い主さんの元へ戻れるよう、迷子札の装着やマイクロチップの埋め込みは必ず行いましょう

ハーネスに直接連絡先を書いておくのも良い方法です。

【お散歩中の安全対策】ハーネスの劣化確認から周囲の配慮まで

ハーネスは安全のためですが、使い方によっては危険を招くこともあります

ハーネスの劣化を定期的にチェック

お散歩前には、ハーネスのバックルや金具、縫い目に緩みや劣化がないか、定期的に確認しましょう。破損があればすぐに交換し、安全を最優先してください。

周囲の環境への配慮

人通りが多い場所車通りの激しい場所他の犬が多い場所では、犬が急に興奮したり、パニックになったりする場合があります。

常に周囲に注意を払い、犬の様子をよく観察するのが大切です。

まとめ:愛犬との「もっと楽しいお散歩」を実現するために

まとめ:愛犬との「もっと楽しいお散歩」を実現するために
愛する犬がハーネスを嫌がる時、飼い主さんとしてはとても心配になりますよね。

でも、犬の行動の裏には、犬の気持ちや理由が必ず隠れています

愛犬の気持ちに寄り添い「なぜ嫌がるのか」を理解してあげるのが、問題を解決するための最初の一歩です。

加えて、愛犬にぴったりのハーネスを選び、焦らず、根気強く、優しく慣らしていくことで、多くの犬がハーネスに慣れ、お散歩を心から楽しめるようになります。

ゆーちゅん
適切なハーネスと、愛情のこもった慣らし方を実践すれば、あなたと犬のお散歩がもっともっと笑顔あふれる素敵な時間へと変わっていくはずです。

本記事が、あなたと大切な犬との絆を深め、より豊かな毎日を送るためのヒントとなれば幸いです。

ぜひ今日から、愛犬とのハーネス生活を始めてみませんか。

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