犬用コラム

【首輪はNG?】愛犬の気管虚脱、気づいてほしいサインと本当に必要なハーネスの選び方7選

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悩んでいる人
最近、うちの子が『ゼーゼー』『ゲーゲー』と変な咳をするんです...苦しそうに息をしていて、見ているのが辛いのよね...

もし、大切な愛犬にそんな変化が見られたら、もしかすると「気管虚脱」という病気のサインかもしれません。

特に小さな体の犬に多いこの病気は、放っておくと呼吸が苦しくなり、命に関わることもあります

気管虚脱と診断された愛犬との生活で、真っ先に考えてほしいのが、お散歩で使う「首輪」から「ハーネス」への切り替えです

でも、どんなハーネスでも良いわけではありません。愛犬のデリケートな気管に負担をかけず、毎日を快適に過ごせるハーネスを選ぶのがとても大切になります。

本記事の内容

  • 気管虚脱ってどんな病気?
  • なぜ首輪はダメで、ハーネスが良いの?
  • 愛犬にぴったりのハーネスの選び方
  • ハーネスの正しい使い方と日々の注意点

ある程度目を通していただければ、上記についてわかるようになると思います。

愛犬との穏やかで幸せな毎日を支えるお手伝いになれば幸いです。

【愛犬の呼吸を守るために】知っておきたい「気管虚脱」のこと

【愛犬の呼吸を守るために】知っておきたい「気管虚脱」のこと
まずは、愛犬が安心して過ごせるよう、「気管虚脱」がどのような病気なのかを理解しましょう。

気管虚脱ってどうして起こるの?

気管虚脱ってどうして起こるの?
犬の気管は、呼吸するための空気の通り道。軟骨がリング状に連なって、ホースのように形を保っています。

気管虚脱とは、空気の通り道である気管が途中で潰れてしまい、呼吸が困難になる病気です。

気管虚脱の原因

  • 生まれつきの体質:特にチワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、トイプードル、パグ、シーズーといった小さな犬に多く見られ、生まれつき気管の軟骨が弱い傾向があります。
  • 加齢や体重:年齢を重ねると軟骨がもろくなったり、体重が増えすぎると気管や肺に負担がかかったりすることも原因になります。
  • その他の病気:アレルギー、慢性的な気管の炎症、心臓病などが影響することもあります。
  • 首への負担:首輪を強く引っ張る行為も、気管に負担をかける要因になることがあります。

どんな症状に気づいたら心配すべき?

気管虚脱の症状は、病気の進行度合いによって様々です。

気管虚脱の症状

  • 特徴的な咳をする:まるでアヒルやガチョウのような「ガーガー」「ゼーゼー」という乾いた咳が出ます。興奮した時や運動の後、水を飲んだ後に特に目立つ場合があります。
  • 息苦しそうにしている:呼吸が速くなったり、肩で息をするような様子が見られたりしたら注意が必要です。
  • 舌の色がおかしい:呼吸が十分にできないと、酸素不足で舌や歯茎が青紫色になることがあり、大変危険なサインです。
  • ぐったりする:ひどくなると、呼吸困難で一時的に意識を失ったり、急に倒れてしまったりするケースも。

もし、愛犬に心当たりのある症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう

獣医さんでの診断と治療法

動物病院では、犬の首を触ったり、レントゲンや内視鏡を使って気管の状態を詳しく調べたりして診断します。

ゆーちゅん
治療は症状の重さによって変わります。咳を抑えるお薬を使ったり、炎症を和らげるお薬を処方する場合が多いです。

重症の場合は、手術で気管を広げる方法が検討されることもあります。

どんな治療を受けるにしても、日々の生活環境を整えるのがとても大切です。

特に、適正体重を保ち、過ごしやすい室温・湿度にすること、加えて犬が興奮しすぎないように気をつけるのが、症状の悪化を防ぐために欠かせません。

なぜ首輪はNG?愛犬のためにハーネスを選ぶ理由

なぜ首輪はNG?愛犬のためにハーネスを選ぶ理由

気管虚脱と診断された犬、あるいは疑いのある犬には、首輪の使用はおすすめできません。

なぜなら、首輪が犬の気管に負担をかけやすい構造となっているからです。

首輪が気管に与える負担

首輪は、犬の首に直接装着しますよね。リードを引っ張った時に、力がすべて首に集中してしまいます

気管虚脱の犬にとって、首の圧迫は気管の潰れをさらに悪化させ、ひどい咳や呼吸困難を引き起こす大きな原因となるのです。ちょっとした引っ張りでも、犬は苦しい思いをしてしまいます。

ゆーちゅん
首の周りには、呼吸に関わる大切な神経や血管も通っています。首輪による強い圧迫は、大切な部分にも負担をかけてしまう可能性があるのです。

ハーネスを選ぶことで得られるメリット

一方、ハーネスは首輪が持つリスクを大きく減らし、愛犬にたくさんのメリットをもたらしてくれます

“メリット”

  • 体全体で優しく支える:ハーネスは首だけでなく、胸や胴体を広く包み込むように設計されています。リードを引っ張った時の力が、首に集中せず体全体に分散されるため、気管への圧迫を最小限に抑えることができます。
  • 呼吸が楽になる気管への負担が減ることで、愛犬はより楽に呼吸ができ、お散歩中の呼吸困難のリスクも減らせます。これは、犬も飼い主さんも安心できる大きなポイントです。
  • ストレスが減る:首への不快感がなくなれば、犬はもっとお散歩を楽しめるようになります。ストレスが減ることは、病気と向き合う上でもとても大切です。

気管虚脱の愛犬にとってハーネスは、単なるお散歩グッズではなく、愛犬の健康と快適な毎日を守るための大切なアイテムと言えるでしょう。

愛犬にぴったりのハーネスを選ぶ7つのポイント

愛犬にぴったりのハーネスを選ぶ7つのポイント

悩んでいる人
たくさんのハーネスがあるけれど、どれを選んだら良いの?
愛犬に最適なハーネスを選ぶには、いくつかの大切なポイントがあります。失敗しないための7つのポイントをご紹介しますね。
ゆーちゅん

1.首や気管を圧迫しない設計か

ハーネスには色々な形がありますが、気管虚脱の犬には、胸元でしっかり支えるタイプのハーネスがおすすめです。

  • Y字型ハーネス:首の付け根を避けて胸元から脇にかけて力が分散されるので、気管に優しい形です。
  • H型ハーネス:首と胴体の両方をベルトで固定し、首への負担を分散します。
  • ベスト型ハーネス:体を広範囲で包み込むので、引っ張る力が広い面に分散され、気管への負担が非常に少ないです。症状が重い犬や、首周りが特に敏感な子に良いでしょう。

首に直接ストラップが当たるものや、首の前でバックルを留めるタイプは避けましょう。必ず首周りにゆとりがあり、気管を締め付けないデザインを選んでください。

2.素材の肌触りと通気性

愛犬が毎日身につけるものなので、素材選びも大切です。

  • 通気性の良いメッシュ素材:特に夏は蒸し暑くなるので、ハーネスの中が蒸れないよう、通気性の良いメッシュ素材を選ぶと良いでしょう。
  • クッション性のある素材:柔らかい素材や、パッドが入っているものは、愛犬の体に優しくフィットし、擦れたり負担になったりするのを防いでくれます。
  • 肌に優しい素材:デリケートな皮膚の犬もいるので、肌触りが良く、アレルギーを起こしにくい素材だと安心です。

3.サイズ調整のしやすさとフィット感

ハーネスは、愛犬の体に合うようサイズ調整がしやすいものにしましょう

  • 細かく調整できるか:首周りや胴回りなど、複数の箇所で細かくサイズ調整できるものが理想です。犬の体型はそれぞれ違うので、ぴったり合わせられる製品が安全面でも快適さの面でも欠かせません。
  • 適切なフィット感:ゆるすぎるとハーネスがずれてしまったり、抜け落ちてしまったりします。きつすぎると血行が悪くなったり、皮膚を圧迫したりします。ハーネスと愛犬の体の間に指が2本くらい入るゆとりがあるのが理想的なフィット感です。

4.着脱のしやすさ

ハーネスの着脱は毎日行い、犬に負担をかけずスムーズに行えるものを選ぶのがオススメです。

  • 簡単な装着方法:頭から通すタイプ、足を通すタイプ、背中でバックルを留めるタイプなど色々ありますが、愛犬が嫌がらずに楽に着脱できるものが一番です。
  • バックルの種類と数:片手で簡単に操作できるバックルや、複数のバックルでしっかり固定できるものが便利です。

5.丈夫さと安全性

お散歩中にリードが切れたりハーネスが壊れたりするのは、愛犬の安全に関わります

  • しっかりした強度:丈夫な素材で、縫製がきちんとされているものを選びましょう。
  • 反射材の有無:早朝や夜のお散歩時に、車のライトなどを反射してくれる素材が使われていると、犬の存在がわかりやすくなり、より安全です。

6.お手入れのしやすさ

ハーネスは散歩中に汚れがつきやすいもの。清潔に保つためにも、ご自宅で手軽に洗濯できる素材やデザインがおすすめです。

7. 専門家が推奨しているか

気管虚脱に特化したハーネスや、動物の専門家が推奨・監修している製品は、より信頼性が高いと言えます。

専門家の知識が活かされているので、気管への負担を減らしたり、快適さを追求したりする設計になっている場合が多いです。

愛犬に優しいハーネス「ペルロスハーネス」という選択肢

愛犬に優しいハーネス「ペルロスハーネス」という選択肢
上記でご紹介した「失敗しない7つのポイント」を踏まえて探してみると、たくさんのハーネスが見つかるでしょう。

愛犬の症状や体型に合わせて、最適なハーネスを選ぶことが大切です。

特に、気管虚脱の犬のために考えられたハーネスは、首や気管への負担を最小限に抑えるための工夫が凝らされています

愛犬に優しいハーネス「ペルロスハーネス」

ゆーちゅん
中でも「ペルロスハーネス」は、首元を圧迫しない設計や、体全体で優しく包み込むような構造が特徴で、気管虚脱の犬にも選ばれることの多いハーネスです。

ペルロスハーネスが具体的に愛犬にどのように役立つのか、別の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ、そちらもご覧になってみてください。

【愛犬との毎日を穏やかに】ハーネスの正しい使い方と日々の注意点

【愛犬との毎日を穏やかに】ハーネスの正しい使い方と日々の注意点
最適なハーネスを選んだら、次は正しい使い方と日々のちょっとした注意点がとても大切になります。

ハーネスを正しく装着するコツ

  • ゆっくり慣らす:初めてハーネスを着ける犬は、少し嫌がる場合があります。おやつをあげながら良い印象を与えたり、短い時間から慣らしたりと、愛犬に負担をかけないように優しく練習しましょう。
  • 体の真ん中に:ハーネスが左右にずれていないか確認し、愛犬の胸の真ん中に来るように調整します。
  • 指2本分のゆとり:ハーネスと愛犬の体の間に指が2本くらい入るくらいのゆとりがあるか確認しましょう。きつすぎると苦しいし、ゆるすぎると抜けてしまう危険があります。
  • しっかりバックルを:バックルがカチッとしっかり留まっているか確認し、お散歩中に外れないようにしましょう。

お散歩中の大切な心がけ

  • リードを引っ張らない工夫:気管虚脱の犬にとって、リードを強く引っ張られるのは症状を悪化させる大きな原因。飼い主さんがリードを短く持ちすぎず、犬が引っ張らないように少しずつしつけを行いましょう。
  • 興奮させすぎない:犬が興奮すると、呼吸が荒くなり、気管に負担がかかります。他の犬との出会いや人混みなど、愛犬が興奮しやすい場所はできるだけ避け、穏やかに歩けるコースを選んであげましょう。
  • 気温に気をつける:極端な暑さや寒さは、呼吸器に負担をかけます。夏は早朝や夜、冬は日中の暖かい時間帯を選んでお散歩に出かけてください。

ハーネスを清潔に保つ

ハーネスは毎日のお散歩で汚れがつきやすいもの。定期的に洗って清潔に保つことが、皮膚のトラブルを防ぐためにも大切です。

また、バックルや縫い目に傷みがないかも時々チェックしてあげましょう。

【重要】ハーネス以外にも実施するべき対策5選

【重要】ハーネス以外にも実施するべき対策5選
ハーネス選びと正しい使い方はとても重要ですが、気管虚脱の愛犬との生活では他にも気をつけたいことがあります。

1.専門家との密な連携

気管虚脱は、ゆっくり進行する場合がある病気です。定期的に動物病院で診てもらい、獣医さんと連絡を密に取りましょう

愛犬の様子に変化があったら、すぐに伝えてあげてください。

2.体重をきちんと管理する

体重が増えすぎると、気管虚脱の症状を悪化させる大きな原因になります。獣医さんと相談して、愛犬に合った食事の量や内容を見直し、適切な体重を保つのが大切です。

3.快適な室温・湿度を保つ

部屋が極端に乾燥したり、蒸し暑すぎたりすると、犬の呼吸器に負担がかかります。

  • 冬の乾燥対策:加湿器などを使い、湿度を50~60%くらいに保ちましょう。
  • 夏の暑さ対策:エアコンで室温を適切に管理し、ひんやりマットなども活用して、犬が心地よく過ごせる環境を整えてあげてください。

4.ストレスを減らす工夫

ストレスや興奮は、呼吸を乱し気管虚脱の症状を引き起こしたり悪化させたりします

  • 安心できる場所を作る:犬が落ち着いて過ごせる、静かで安心できるスペースを用意してあげましょう。
  • 興奮しすぎないように:来客があった時や他の犬に会う時など、愛犬が興奮しやすい状況では、一時的に別の部屋に移動させるなどの配慮も大切です。

5.その他のちょっとした工夫

  • 空気清浄機を使う:お部屋のホコリやアレルギーの原因物質が、気管に炎症を起こす場合もあります。空気をきれいに保つことで、呼吸器への負担を減らすのにつながります。
  • 食事を見直す:獣医さんと相談して、体に優しい成分が入ったフードやサプリメントを検討してみるのも良いでしょう。
  • タバコの煙はNG:もしご家族に喫煙する方がいたら、犬の生活空間からタバコの煙を完全に無くすことが大切です。タバコの煙は、犬の呼吸器に大きな悪影響を与えます。

よくあるご質問(FAQ)

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 気管虚脱の犬は、ずっとハーネスじゃないとダメですか?

はい、基本的に生涯ハーネスの使用をおすすめします。首輪に戻してしまうと、再び気管に負担がかかり、症状が悪化するリスクが高まります。愛犬が快適に呼吸し、健康に過ごすためにも、ハーネスを使い続けてあげてください。

Q2. 子犬でも気管虚脱になることはありますか?

生まれつきの体質がある場合、子犬でも気管虚脱になる可能性はあります。特に小型犬を飼っている場合は、子犬のうちから首に負担がかからないハーネスを選ぶなど、予防的に考えてあげると良いでしょう。

Q3. ハーネスを着けていても咳が出ることがあります。どうすればいいですか?

ハーネスを着けていても咳が出る場合、いくつか考えられます。

  • ハーネスのサイズが合っていない:もう一度、正しい装着方法とフィット感を確認してみてください。
  • 病気が進んでいる:病状が悪化している可能性もあるので、速やかにかかりつけの動物病院に相談してください。
  • 興奮や運動が原因:呼吸が増えることで一時的に咳が出ることがあります。お散歩のペースや時間帯を見直してみましょう。

Q4. 何頭か飼っている場合、他の犬にもハーネスは必要ですか?

気管虚脱の症状がない犬であれば、必ずハーネスである必要はありませんが、首への負担が少ないハーネスは、どんな犬にとっても快適です。特に気管虚脱になりやすい犬種の場合、予防のためにもハーネスを検討するのも良いですね。

Q5. シニア犬に気管虚脱が多いのはどうしてですか?

シニア犬は、年齢を重ねるにつれて体の色々な部分が弱ってきます。気管の軟骨も例外ではなく、もろくなりやすい傾向があります。また、シニアになると体重が増えたり、心臓病などの病気を抱える犬も増えるため、これらの要因が重なって気管虚脱になりやすくなるのです。

まとめ:愛するわが子とずっと一緒に。快適な毎日をハーネスで支えましょう

まとめ:愛するわが子とずっと一緒に。快適な毎日をハーネスで支えましょう
愛犬が気管虚脱になったら、不安な気持ちになるのは当然です。

しかし、正しい知識と毎日の生活の中でできる工夫を知ることで、愛犬はきっと穏やかに過ごせるようになります。

中でも愛犬の気管に優しいハーネスを選ぶことは、愛犬の生活の質を大きく高めるとても大切な一歩です。

本記事でご紹介したハーネス選びのポイントや、正しい使い方、そして日々の注意点を参考に、愛犬にとって一番快適なハーネスを見つけてあげてくださいね。

ゆーちゅん
もし、ハーネス選びで迷ったり、愛犬の様子に不安を感じたりしたら、迷わずかかりつけの動物病院に相談しましょう

愛犬の健康と幸せのために、飼い主さんと専門家が心を一つにして、温かい毎日をサポートしていくことが何よりも大切です。

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