
犬を飼っていると、上記のような経験、一度はあるのではないでしょうか?
「犬が吠えるのは仕方ない」と思いつつも、なんとかしたいと願う飼い主さんはたくさんいますよね。

本記事の内容
- 犬が来客に吠える5つ理由
- 来客吠えをなくすための大事な3つのこと
- 今日から実践できる具体的なしつけ方
記事を読み終える頃には、愛犬の吠えるという行動の裏にある気持ちがわかり、来客時も安心できる楽しい毎日を送るヒントが見つかるはず。
早速、一緒にみていきましょう。
どうして吠えるの?犬が来客に吠える5つの理由
まず、愛犬がなぜ来客に吠えるのか理由を見ていきましょう。

1.自分の場所を守る気持ち(縄張り意識・警戒心)

犬はもともと、自分の大切な場所を守ろうとする動物です。
家に知らない人が入るのは、犬にとって「知らない人だ!」と警戒する原因になります。

たとえば、人間の何万倍も優れていると言われる鼻で、見慣れない人の匂いをすぐに感じ取っています。
玄関のチャイムの音、聞き慣れない足音、いつもの家とは違う匂い…
これら全てが、犬にとっては「気をつけろ!」というサインになり「自分の場所を守らなくちゃ!」という気持ちで吠えてしまうのです。
2.怖い気持ち、不安な気持ち

知らない人に対して怖い気持ちや不安な気持ちから吠える犬もいます。
これは、子犬の頃に他の犬や人との関わりが少なかった犬や、デリケートで臆病な性格の犬によく見られる傾向です。
犬は怖いと感じた時に、吠えて相手を遠ざけようとし、相手を脅かして自分を守ろうとする行動の一つなのです。

これらのサインを見逃さず、犬の行動を観察するのが大切です。
3.嬉しくて興奮しすぎた気持ち(かまってほしい気持ちも含む)

意外に思われるかもしれませんが、来客に対して嬉しすぎて吠える犬もいます。

興奮が高まりすぎると、気持ちを発散するために吠える場合があります。
また、「吠えれば注目してもらえる」「吠えれば遊んでもらえる」と犬が学んでしまった場合は、かまってほしい気持ちから吠えることもあります。
特に小型犬の場合、飼い主さんが甘やかしてしまう傾向にあるため、興奮やかまってほしい気持ちからの吠えに繋がりやすいです。
4.経験不足

子犬の頃(生後3週から16週くらいまで)に、様々な人や環境に触れる機会が少なかった犬は、経験不足が原因で来客に吠える場合があります。
慣れの練習は、子犬の頃だけでなく、大人になってからも継続できます。
年齢に関係なく、少しずつ新しい経験をさせてあげると、次第に犬の心は成長していきます。
5.飼い主さんと離れるのが不安(分離不安)
ごくまれにですが、飼い主さんと離れるのが不安な気持ち(分離不安)が来客吠えの原因となる犬もいます。

加えて、来客時以外でも飼い主さんが家を留守にすると吠え続けたり、物を壊したりする行動が見られる場合もあります。
来客吠えだけでなく、分離不安そのものに向き合うのが大切です。
来客吠えをなくすために大事な3つのこと
愛犬の来客吠えを改善するために、下記3つを意識しましょう。
1.家族みんなで同じルールで対応する「ぶれないしつけのルール」
「今日は吠えてもいいけど、明日はダメ」「お父さんは許してくれるけど、お母さんは叱る」といったバラバラの対応は、犬を混乱させてしまい、練習の成果がなかなか出ません。
家族全員で、来客があった時の対応ルール(例:吠えたら無視する、決まった場所に移動させるなど)を決め、いつも同じやり方で接するように徹底しましょう。
2.良い行動を褒めて伸ばす「ポジティブなしつけ」
「吠えをやめさせる」のにフォーカスしてしまいがちですが、大切なのは「吠えない」という良い行動を褒めて伸ばすことです。
犬が良い行動をした時に、ご褒美(おやつ、おもちゃ、優しい声かけなど)をあげれば、犬は喜んで行動を繰り返すようになり、これをポジティブ強化と呼びます。
反対に、怒鳴ったり、叩いたりするしつけ方は、犬に怖い思いをさせ、飼い主さんとの仲を悪くするだけでなく、困った行動がさらにひどくなってしまう可能性もあります。
3.犬の心と体を元気に保つ「しつけの土台作り」
どんなにしつけを頑張っても、犬の心や体が元気でないと、なかなか効果は出にくいものです。
- 適度な運動
- 美味しいご飯を食べる
- 落ち着ける場所の確保
- 安心して眠れる自分だけの場所(ケージやベッドなど)
上記の4つの要素が、しつけを始めるための土台になります。

今日から実践!犬の来客吠えをピタッと止める具体的な練習方法
それでは、具体的な練習方法に入りましょう。
来客が来る前、来客中、そして普段の生活の中でできる内容を、順番に解説します。
1.来客が来る前の準備:吠えさせないための事前対策
来客がわかったら、事前の準備で犬が吠えるのを減らせます。
インターホン対策
インターホンや玄関のチャイムの音で犬が過剰に吠える場合は、その音を「良い」と結びつける練習をします。

上記を繰り返せば、犬は「インターホン=良いことが起こる」と思うようになります。
犬が安心して過ごせる場所を準備
来客中に犬が安心して過ごせる場所(ケージ、サークル、犬用ベッドなど)を用意しましょう。
お気に入りの毛布やおもちゃ、中にペースト状のおやつを詰めて時間を稼げるコングなどを置いておくと、犬はそこで落ち着いて過ごせるようになります。
来客時はそこで過ごさせる練習を普段から行い、安心できる良い場所と覚えさせましょう。
話題の遮音ハウス(SHAoooN!)で、愛犬の来客吠えを未然に防ごう
SHAoooN!の遮音構造は、最大-10dB程度の音を低減可能で、鳴き声が軽減されるだけでなく、雷や花火などの大きな音を始め、インターホンの音も和らげられるため、愛犬の来客吠え対策にオススメです。

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お散歩で体を動かす
来客前にたっぷりお散歩したり、遊んであげたりして、犬のエネルギーを発散させてあげましょう。
体が疲れていると、心も落ち着きやすくなります。特に興奮しやすい犬には、とても大切な準備です。
最初だけ別の部屋に移す「一時的な安全確保」
練習の初めのうちは、来客中に犬を別の部屋やケージに一時的に移動させるのも良い方法です。
美味しいおやつやお気に入りのおもちゃを与え、良い経験にしましょう。
2.来客が来た時:吠えてしまった時の対応と良い行動への誘導
実際に来客があった時の具体的な対応です。
インターホンが鳴った時の対応
犬が吠え始める前に、「おすわり」「ハウス」などの指示を出しましょう。
指示に従って吠えずにいられたら、すぐに褒めてご褒美をあげます。 もし吠えてしまっても、反応しないようにしましょう。

玄関での対応
飼い主さん自身が落ち着いて対応しましょう。
犬が興奮して玄関に飛び出そうとする場合は、リードでつないだり、小さな犬なら抱っこしたりして落ち着かせます。
来客には、犬にいきなり触ろうとせず、まずは飼い主さんと話し、犬が落ち着くのを待ってもらうようお願いしましょう。
犬が玄関で吠える場合は、リードをつけて玄関から離れた場所(リビングなど)で「おすわり」「待て」をさせ、吠えずにいられたらご褒美をあげる練習を繰り返します。
来客が家に入ってきてからの対応
犬が吠えずにいられたら、すぐに褒めてご褒美をあげます。
吠えそうになったら、「おやつだよ」「おもちゃ持ってきて」などと声に出して、犬の気をそらしましょう。
来客にも協力してもらい、犬が落ち着いてからゆっくり接してもらうようにします。
犬が興奮しているうちは、来客から目を合わせない、後ろを向くなど、犬に圧力をかけないような態度をとってもらうと良いでしょう。

3.普段の練習:根本的な問題を解決するしつけのコツ
来客があった時だけでなく、普段からできる練習が、根本的な解決につながります。
色々な人に慣れる練習(社会化)を続ける
様々な人(子ども、お年寄り、帽子をかぶった人など)、音、場所、物に慣れる機会を積極的に作りましょう。
ドッグカフェ、公園、お散歩中など、色々な場所で良い経験をたくさんさせることで、「知らない人は怖くない」という気持ちを育てます。
コントロールの基礎作り
「ハウス」「おすわり」「待て」などの基本的な指示は、来客時に犬を落ち着かせるためにとても役立ちます。
普段から繰り返し練習し、どんな状況でも指示に従えるように完璧にしておきましょう。
感情のコントロールを教える
引っ張りっこなどの興奮する遊びの後に「伏せ」といった落ち着かせる指示を入れて、遊びと休憩の切り替えを教えます。興奮をコントロールできるようになれば、来客時にも落ち着いていられるようになります。
ご褒美の選び方とあげるタイミング
犬が喜ぶご褒美(ジャーキー、チーズ、特別なおもちゃなど)を見つけましょう。
加えて、犬が良い行動をした直後にあげるのがとても大切です。
行動とご褒美がしっかり結びつくように意識しつつ、クリッカーという道具を使うと、さらに正確なタイミングで褒められます。
家族みんなで役割分担「チームで取り組むしつけ」
来客があった時、誰が犬を担当し、どのような指示を出すかを事前に決めておきましょう。
家族全員が同じ気持ちで取り組めば、犬も混乱せずスムーズに練習が進みます。
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よくある質問と困った時の対処法
練習中の疑問点や、うまくいかない時にどうすればいいかをご紹介します。
Q.ずっと吠え続けている犬にどうしたらいいの?
A.吠えている犬に声をかけたり、叱ったりすると、犬は「注目してもらえた!」と勘違いして、かえって吠え続ける場合があります。まずは無視を徹底し、吠えが止まった瞬間に褒めてご褒美をあげるようにしましょう。 もし興奮が収まらない場合は、一旦犬を安心できる場所(ケージなど)に移動させ、落ち着いてからもう一度試しましょう。
Q.怒ったり、罰を与えたりするのはダメなの?
A.怒鳴ったり、体を叩いたりするしつけは、絶対におすすめできません。犬に怖い思いをさせ、飼い主さんとの信頼関係を壊してしまいます。犬は「なぜ怒られているのか」を理解できず、飼い主さんを怖がるようになり、困った行動がさらにひどくなったり、別の形で現れたりする可能性もあります。いつも良い行動を褒めて伸ばすようにしましょう。
Q.子犬のうちからできることはある?
A.たくさん経験させましょう。特に生後3週から16週の時期はとても重要で、様々な人(子ども、お年寄り、帽子をかぶった人など)、音、場所、物に慣れさせて、将来のストレスを減らし、困った行動を未然に防ぐのに繋がります。ワクチン接種が終わったら、子犬向けのパーティーなどに積極的に参加するのも良いでしょう。
Q.来客が犬好きで、ついついかまってしまう場合はどうしたらいい?
A.嬉しいですが、練習中は来客にも協力してもらいましょう。犬が興奮している間は構わない、犬が落ち着いてから優しく撫でる、といったルールを事前に伝えるのが大切です。「犬が落ち着くまでは、目を合わせないでください」と具体的に伝えるのも効果的です。
Q.練習がうまくいかない時はどうすればいい?
A.焦らないでください。犬が覚えるスピードはそれぞれ違いますし、すぐに結果が出ない場合もあります。小さな成功を積み重ね、諦めずに続けるのが大切です。 もし、どうしても改善が見られない場合や、愛犬の怖い気持ちが強い、攻撃的な行動が見られるなどの場合は、プロのドッグトレーナーや、動物病院の行動専門医に相談も考えてみましょう。専門家は、犬の行動を詳しく見て、それぞれの犬に合った具体的な練習方法を教えてくれます。
まとめ:諦めないで!愛犬ともっと仲良くなるために
犬の来客吠えは、多くの飼い主さんの悩みですが、決して解決できないものではありません。

本記事でご紹介した方法を実践すれば、愛犬と飼い主さん、加えて来客みんながもっと楽しく快適に過ごせるようになるはずです。
今日から、ぜひ小さな一歩を踏み出してみてくださいね。
愛犬との絆をもっと深めて、来客時も笑顔でいられる毎日が、きっとあなたを待っていますよ。
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